【ITを基礎から理解できる】 基本情報技術者試験の試験内容について

IPA資格
りっさん
りっさん

基本情報技術者試験という言葉を聞いたことありませんか?

この資格は「ITの仕組みを基礎から勉強できる資格」です。

この記事では「基本情報技術者試験とは何か?」を中心にまとめました。

また、ブログやSNSで見かける「基本情報技術者試験はスキップして応用情報からチャレンジした方が良い」という意見について、

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の両方を受けてどちらも合格した立場で解説します。

基本情報技術者試験の特徴

中級レベルのIT系国家試験

基本情報技術者試験はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が運営する経済産業省の国家試験で、13種類ある試験のうち中級レベルの試験です。

「これからIT分野に精通したい人」や「情報システムや開発系で実務をしている人」向けの資格です。

ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者

https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

また、IT分野に慣れていない場合は「ITパスポート試験」からチャレンジすることをお勧めします。

また、情報処理技術者試験の全体像やどのように役に立つかを以下記事でまとめました!

セキュリティとアルゴリズムが頻出

基本情報技術者試験は以下の通り、「セキュリティ」と「アルゴリズム」が重点的に出題されます。

  • 科目A→セキュリティが重点範囲
  • 科目B→セキュリティとアルゴリズムが範囲

基本情報技術者試験の試験内容

試験時期

基本情報技術者試験は受験が随時可能(もちろん事前予約は必要)な試験です。

試験方法

試験方法の要点を箇条書きでまとめました。

  • CBT方式(パソコンで解答する方式)
  • 科目Aと科目B(長文問題)の2科目
  • 科目Aは90分で問題数は60問
  • 科目Bは100分で問題数は20問
  • 試験会場は全国で開催(テストセンター等)
  • 受験料は7,500円(税込)

詳細や受験申込は以下のIPAサイトを参照ください。

試験範囲

科目Aと科目Bの試験範囲はそれぞれ以下の通りです。出題分野が違うように見えますが、科目Bは科目Aの学習範囲内に含まれています。つまり科目Aを学習すれば科目Bも得点がとれます

この内容はIPAの試験要綱をサマリした内容です。詳細が気になる場合はIPAサイトを参照ください!

それではテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系について見ていきましょう!

テクノロジ系(科目Aの6割)

テクノロジ系は科目Bで出題の「アルゴリズムとプログラミング」と「セキュリティ」が含まれる大事な分野です。時間をかけてしっかりと理解するようにしましょう。

  • 基礎理論(基礎理論・アルゴリズムとプログラミング(科目B出題範囲)
  • コンピューターシステム(コンピューターシステム要素・システム構成要素・ソフトウェア・ハードウェア)
  • 技術要素(ユーザーインターフェース・情報メディア・データベース・ネットワーク・セキュリティ(科目A重点範囲・科目B出題範囲)
  • 開発技術(システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術)
りっさん
りっさん

テクノロジ系はIT初心者が一番つまづきやすい分野です!

自分がわかる分野から知識を徐々に覚えるようにしていくと良いです。

マネジメント系(科目Aの1割)

  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント(サービスマネジメント・システム監査)
りっさん
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プロジェクトマネジメントを身に付けると日々の業務で活かすことができます。

プロジェクトマネジメントでは、上手くプロジェクトを進行させるためにどうしたらいいか?を体系的に理解するようにしましょう!

ストラテジ系(科目Aの3割)

  • システム戦略(システム戦略・システム企画)
  • 経営戦略(経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネスインダストリ)
  • 企業と法務(企業活動・法務)
りっさん
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ITに自信がなくても理解しやすい分野です。この分野は高得点をとれるように学習しましょう!

合格点と難易度

科目Aと科目B共に1000点満点中600点でが合格点です。合格には科目Aと科目Bの両方を合格することが必要です。

科目Bはアルゴリズムを解くことができなければ解けません。基本情報技術者試験を合格するためには「アルゴリズムが合格の鍵」です。

合格率は2019年までは20~30%程度でしたが、2020年以降は40~50%に上昇しています。これは試験方法や出題範囲の変更が影響しています。

試験勉強で身につくスキルとは?

基本情報技術者試験では、以下3点が身に付くことが出来ます。

  • ITに関する広い知識
  • 企業活動に関わる知識
  • アルゴリズムとセキュリティの知識

基本情報技術者試験で学ぶことは情報システムや開発部門だけが必要な知識と思いがちですが、それだけではありません。

企業活動で必要な重要事項が多く含まれていることが特徴です。知識を持っているだけで活躍ができる場が増えます。

りっさん
りっさん

私は資格勉強を通して、仕事で「日々何となく行ってきたことの振り返りをすることが出来た」と実感をしました。

応用情報技術者からチャレンジした方がよいか?

ブログやSNSで「基本情報技術者試験は意味がない。応用情報技術者試験からやった方が効率的」というような意見を見たことがありませんか?

この意見について、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の両方を受けてどちらも合格した立場で考察してみました。

受験者のバックグラウンドによって違う

ブログやSNSは多種多様な人が書いています。学生/社会人、理系/文系出身、実務経験の有無などの違いがあります。読み手と書き手のバックグラウンドが必ずしも同じではないことに注意しましょう。

この理由から、基本情報技術者試験をスキップして応用情報技術者試験から受験するかは「受験者のバックグラウンドによって違う」が私の意見です。自分自身のレベルを考えて選択する必要があります。

中途半端な意見だと思われるかもしれませんが理由を以下で説明します!

出題範囲は共通している

「基本情報は意味がない」という声が一定数ある理由は、主に以下3点です。

  • 基本情報科目Aと応用情報午前試験の出題範囲が同じ
  • 基本情報科目Bのアルゴリズムが出来なくても、応用情報合格が可能
  • 基本情報の試験範囲をしっかりと理解出来ていれば、応用情報は十分合格できる

主に、この3点です。これらの理由から基本情報と応用情報の両方を合格するために労力をかけるのであれば、一発で応用情報を受けた方がいいと考える意見があります。

難易度が実務経験の有無で違う

応用情報と基本情報の試験範囲はほぼ同じですが、当然、応用情報の方難易度は高く、合格まで多くの時間必要です。

もし実務経験があれば、応用情報からでもすんなり合格できる場合があります。しかし、必ずしも全員が実務経験があるとは限りません。

また、応用情報から勉強を始めて挫折する可能性もあるので、基本情報から合格を目指すことが王道の道です。

一方で「アルゴリズム」がどうしても理解できない場合、応用情報からチャレンジするのも裏技的にアリです。

応用情報技術者試験の午後試験は筆記

基本情報まではCBT試験です。しかし、応用情報より上位の資格は午後試験が筆記試験で、選択問題も一部ありますが、大半は記述式の問題です。

基本情報は消去法を用いて確率を上げて選択することで、正解確率をあげることができますが、応用情報では解答を自分の言葉で書く必要があり、十分に知識が定着していないと合格出来ません

りっさん
りっさん

私は基本情報→応用情報と着実にステップアップすることを推奨しています。

実際に基本情報合格してからは、そこまで応用情報を勉強せずとも合格できました。(私はアルゴリズムが超苦手人間です。。)

科目Aの試験免除制度について

科目A試験を受験しないで合格する方法があります。それは「指定講座の受講&修了試験の合格」です。

ラッキーと思った方が大半ではないでしょうか?しかしこの制度はあまりメリットがありません。その理由は以下です。

  • 高い講習受講料
  • 修了試験がある(難易度は本試験と同程度)

基本情報は独学で十分合格が可能な資格です。合格するために講習料を払い、修了試験もあるのであれば、通常通り科目Aを受験し合格した方がよいでしょう。

IPAに認定された講座を受講し、修了試験に合格する(修了認定の基準を満たす)ことによって、基本情報技術者試験の科目A試験が免除される制度です。

https://www.ipa.go.jp/shiken/about/menjo-fe.html
りっさん
りっさん

お金かけて修了試験を受けるのであればあまり意味はありません。

基本情報の科目Aはちゃんと勉強をすれば受かるので、真正面からチャレンジしましょう!

最後に

りっさん
りっさん

中級のIT系国家資格「基本情報技術者試験」にぜひチャレンジしてみませんか?

どんな職種でもキャリアアップに繋がるはずです。

また、ITを理解し正しく活用することで日々の業務にも生かすことができます。

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