今後のキャリアアップを意識できる資格があったらいいですよね?
応用情報技術者試験がまさに、キャリアアップに明確につながる資格です。
今回はIT資格の登竜門である応用情報技術者試験の取得メリットについてまとめました。
まとめ
- 応用情報技術者試験合格者は高度IT人材である
- 午前試験と午後試験があり、それぞれを100点満点中60点で合格
- 他資格の科目免除など、資格取得に大きなメリットがある
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験とは、IPAが運営する国家試験の中でレベル3と位置づけられている資格です。一番低い難易度から数えて3番目のレベルです。対象者は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と定義されています。(IPAより引用:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html)
IPA資格については以下サイトにてまとめました。
試験時期と試験方法
試験は筆記により春期(4月)と秋期(10月)の年2回実施
試験会場は全国各地の大学等の施設で実施されます。
申し込みは試験2~3か月前の申込受付期間でWEBから申し込み、また、受験手数料は7,500円(税込み)です。
試験範囲と出題方法
試験は「午前試験」と「午後試験」の2つがあります。シラバスでは以下の記載がありますが、基本的に「午前試験」と「午後試験」は同じ範囲です。わかりやすく考えるには「午後試験」を参考にすると良いでしょう。
また、「午前試験」は多岐選択式で80問、「午後試験」は記述試験で11問のうち1問(セキュリティ)が必須解答問題、4問が選択解答問題となります。セキュリティは確実にできるように学習しましょう。
(午前試験)
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
(午後試験)
- 経営戦略(選択解答問題※1,2,3で1問)
- 情報戦略(選択解答問題※1,2,3で1問)
- 戦略立案・コンサルティングの技法(選択解答問題※1,2,3で1問)
- システムアーキテクチャ(選択解答問題)
- サービスマネジメント(選択解答問題)
- プロジェクトマネジメント(選択解答問題)
- ネットワーク(選択解答問題)
- データベース(選択解答問題)
- 組込みシステム開発(選択解答問題)
- 情報システム開発(選択解答問題)
- プログラミング(選択解答問題)
- 情報セキュリティ(必須解答問題)
- システム監査(選択解答問題)
合格点と試験難易度
「午前試験」「午後試験」の両方をそれぞれ100点満点中60点以上で合格です。
なお、「午前試験」が合格点に達していない場合は「午後試験」の採点はされません。
また、過去に「午前試験」を合格しても、残念ながら次回受験時の免除にはなりません。
応用情報技術者試験取得メリット3選
IT人材としての評価が得られる
応用情報技術者合格者は高度ITの知識と技術を持つ人材です。企業からの評価も高く、就職・転職に有利に働いたり、企業勤めであれば報奨金やベースアップになる場合があります。
中小企業診断士・弁理士の一部科目免除
応用情報技術者試験に合格をすると、中小企業診断士の一次試験の「経営情報システム」、弁理士の「理工Ⅴ(情報)」の試験を免除されます。中小企業診断士と弁理士試験は試験範囲が広く難易度が高いため、科目免除制度を利用することで学習の「集中と選択」が出来ます。
高度試験の一部科目免除
応用情報技術者試験の上位IPA資格(〇〇スペシャリスト等)の「午前Ⅰ」の試験が合格後の2年間、科目免除となります。高度試験の網羅的な知識は応用情報技術者試験で十分得ることが出来ます。応用情報技術者試験を合格すれば、高度試験は受験するそれぞれの試験の専門性(ネットワークスペシャリストであればネットワーク)を深化する形となるので、高度試験の学習負担を減らし合格に近づくことができます。
最後に
私は応用情報技術者試験に一発合格をしました。もともとは受験動機は他資格の科目免除に繋がるからという理由で受験をしました。
実際に合格をしてみて、他資格の科目免除は今後の試験勉強の勇気になりました。難易度が高い試験を受験する時は科目免除はかなりありがたい制度です。
また予想をしていなかったこともありました。それは、想像よりも周りの反応かなり良かったです。応用情報技術者は名のある資格だったんだとそこで初めて実感をしました。
応用情報技術者試験は社会人が目指してほしい1つの大きな資格です。