「ITスキル向上に興味があるけど何から始めたらいいかわからない」
「ITに恐怖心がある」
そんな悩みはありませんか?
もし、IT初心者でも簡単に取り組めて、国家資格にもなり、その先のステップも見据えることができる一石三鳥となる資格があればどうでしょう。
興味が湧きませんか?それが「ITパスポート」です。
ここではITのエントリー資格である「ITパスポート」について紹介いたします。
ITパスポート試験合格に向けた勉強方法は以下記事にまとめています!
まとめ
- ITスキルを身につけないと企業の戦力にならない
- ITパスポートは基礎的なITスキルだけでなく、企業で必要な全般のスキルを身につけられる
- 6割以上の得点で合格で比較的簡単
- CBT方式の受験で試験は随時開催のため、手軽に受験が可能
IT初心者がなぜITパスポートを受けるべきか?
PCやスマートフォンといったデバイス・業務を効率化するアプリやソフトウェアなどさまざまなIT技術に支えられています。そういった技術を活用するためにはITの知識が最低限必要です。ITの基礎知識は、情報システム部門や開発部門以外の事務職・営業職などの一見ITスキルが必要ないと思われる職種と呼ばれる必須な時代です。言い換えれば、ITスキルがなければ企業の戦力にはならない時代です。
ではどうやってITの知識を身につければよいでしょうか?3通りの方法があります。
- 会社で日々の業務から身につける
- 本やYouTubeを見て身につける
- 資格試験(ITパスポート)を活用して身につける
まず、会社で日々の業務で身につけるという選択肢はお勧めしません。なぜならば、会社自体ののIT活用度や業務内容に左右されるからです。極端なことを言えば、アナログな会社でITを学ぶことができますでしょうか?そもそも、ITが浸透していないためアナログな会社なのですから。。
次に、本やYouTubeで身につける方法もありますが、「何をどう、どこまで身につけたらいいかわからない」という壁にあたってしまいます。ましてや、どんなコンテンツを選べばよいか判断も難しいです。初心者が明確な目標設定をすることはなかなか難しいと思うのでこれもあまりお勧めはしません。
ここまで聞けば答えは出ています。私がお勧めするのは、「資格試験(ITパスポート)を活用して身につける」ことです。理由はこの2点です。
- 資格は「合格(得点)」でその分野の習熟度がわかる
- ITパスポートは幅広いIT分野の総合知識が学べる
資格であれば、試験範囲という勉強すべき範囲が明確になり、道しるべとなる目標を立てることができます。
次に、IT系資格の選定です。たくさんのIT系資格がありますが、ほとんどが分野や製品に依存している資格で範囲や難易度がまちまちです。
網羅的かつ低難易度で学習できる資格は「ITパスポート」のみです。更に国家資格というおまけもついてきます。
こういった理由からIT初心者こそITパスポートを受けることをお勧めします。
次の章から「ITパスポート」を詳しく解説します。
ITパスポートとは?
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が運営する経済産業省の国家試験です。
13種類ある試験のうち初級レベルの試験で、ITやセキュリティの幅広い知識の習得に役立つことが出来ます。若手社員やIT初心者のでも十分合格できる資格です。
また、関連記事として情報処理技術者試験全体をまとめましたので参考にしてください。
ITパスポート合格で身につくスキル
ITパスポートはITの話が多いとイメージすると思います。実はITパスポートで身につけられるスキルはIT関連だけではありません
意外と思われるかもしれませんが、企業法務や会計、マーケティングといった分野も学習します。
つまり、企業で必要な知識を全般的に身につけること可能です。
詳しくは試験内容で解説します。
試験内容
試験範囲
ITパスポートの試験は以下の3つの分野から構成されており、幅広く勉強する必要があります。
- ストラテジ系(経営全般)
- マネジメント系(IT管理)
- テクノロジ系(IT技術)
範囲は広いものの企業勤めであれば、一般的な内容が多いのでIT用語を正しく理解すれば合格は十分に可能なレベルです。
それぞれの内容についてITパスポートの試験範囲からまとめましたので見ていきましょう。
ストラテジ系
ストラテジ系は「経営全般」に関する内容で、主に以下の出題範囲です。
- 財務
- 法務
- 経営戦略
マネジメント系
マネジメント系は「IT管理」に関する内容で、主に以下の出題範囲です。
- システム開発
- プロジェクトマネジメント
テクノロジ系
テクノロジ系は「IT技術」に関する内容で、主に以下の出題範囲です。
- ネットワーク
- セキュリティ
- データベース
合格点と試験難易度
合格には「総合評価点」と「分野別評価点」の両方を満たす必要があります。
- 総合評価点:6割以上(1,000点中600点以上)であること
- 分野別評価点:ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のそれぞれ全分野の評価点が3割以上(1,000点中300点)であること
合格点の仕組みがやや複雑に見えますが、出題範囲の全体を通してバランス良く点数が取れるように学習をすれば、分野別評価点はそこまで気になる内容ではありません。また、ストラテジ系は一般常識で回答できる内容も多いため、ITに関わらない職種の方はストラテジ系から勉強し始めると入りやすいと思います。
試験難易度は容易な部類に入るでしょう。弱点となる分野に気を付けて学習すれば合格しやすいです。
また、合格率は毎年約50%前後です。合格率から見ても怖がる必要はありません。
試験方法
試験方法は以下の通りです。
- CBT方式(パソコンで問題の表示と解答する方式)
- 試験時間は120分で問題数は100問
- 試験会場は全国47都道府県で開催(テストセンター等が多い)
- 受験料は7,500円(税込)
受験申込は以下のIPAサイトから申し込みください。https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/apply.html
試験時期
随時開催です。予約サイトから試験予約を行い、空いている日時で受験です。
最後に
私は新卒でIT会社に入社し、入社後すぐにITパスポートに合格、現在は応用情報技術者試験まで合格しました。ITパスポートを勉強した感想として、ITについてもって詳しく知りたいと思うとともに(なので応用情報まで受験)、経理にも興味が湧くようになりました。ITパスポートがきっかけで簿記にチャレンジしたりと、キャリアを考えるきっかけになることが出来ました。
IT初心者だからといって諦めることなくITにぜひチャレンジしてみてください!新しい気づきがあるかもしれません。