こんにちは!今回は「日商簿記2級」の受験体験と勉強方法をまとめました!
私は「経理業務未経験」で簿記3級合格後にチャレンジをしました。合格経験を基に効率よい勉強方法をお伝えいたします!
しかし実は、今回残念ながら、一回不合格を経験して二回目での合格でした。失敗した経験も含めまとめましたので参考になればと思います。
簿記2級の内容は以下記事にまとめました!
まとめ
- 未経験者は簿記3級からチャレンジするのがお勧め
- 簿記2級は試験範囲が広いため最短合格するためにはそれなりのコツが必要
- コツを抑えれば独学でも合格は可能
簿記未経験者がいきなり簿記2級から始めるのはありか?
結論は「止めたほうが良い」です。
「高校は商業高校だった」「大学で商学部だった」「経理部門で働いている」のような方であれば、簿記は身近であるかもしれませんが、それ以外の人は初歩的な用語もわからない状態からのスタートとなります。
しかし、様々なサイトでは簿記2級から合格したとよく書いてあります。私は2級から学習することはかなりハードルが高いのでお勧めしません。
その理由は明確です。学習範囲が広く、さらには未経験者にとって商業簿記の難易度が高いからです。
私は、簿記3級に合格した後、簿記2級合格を目指して勉強しましたが、心が折れそうになりました。学習はモチベーションの維持が大事ですので着実にステップアップをしましょう。
初心者が登山をする時に、富士山からいきなり登るようなイメージです。
登れないことはないと思いますが、それなりに辛いです。
簿記3級については以下記事にまとめてますので参考にしてください。
最短合格をするため、まず初めにすること
私はこれまで様々な資格試験を受けてきました。私が必ず試験勉強を始める前に行うことがあります。それは以下の3点です。
- 合格点を把握する
- 試験方法を把握する
- 試験範囲を「ざっくり」と理解する
スポーツでいう「ルール」の部分をしっかり頭にいれるイメージです。
ルールを理解をして効率よく勉強しましょう!
日商簿記2級の合格点
日商簿記2級合格点は「100点満点中70点」です。
簿記3級の時は、試験範囲が狭いので合格点が低いと感じてました。しかし、簿記2級では試験範囲が広く、大問も5問と多いため、序盤で間違えると大問1つ落とすこともあり得ます。甘く見てはいけないと感じました。
100点中商業簿記が60点、工業簿記が40点です。難易度は工業簿記の方が商業簿記よりも高得点が狙いやすいです。商業簿記は難しい問題もある時があるため、工業簿記を満点近くとれるかどうかが最短合格の鍵となります。
私は3級で慣れていた商業簿記をメインで勉強し、工業簿記を疎かにしました。
その結果一度不合格になりました。。
2回目の受験では工業簿記で高得点を取り合格をできました!
試験方法
簿記2級には2種類の受験方法があります。
- 統一試験(ペーパー試験)
- ネット試験
統一試験(ペーパー試験)は年3回開催し、紙の問題用紙と回答用紙を用いた集合会場形式の筆記での試験となります。試験結果は後日発表です。
一方でネット試験は随時受験が可能(年末年始等除く)で、パソコンを用いたテストセンター等の会場での受験形式です。試験結果は受験直後にわかります。
私はネット試験で受験をしました。圧倒的にネット試験の方がメリットがありますのでネット試験前提に試験対策を進めることがお勧めです。
また、試験時間は「90分」です。テキパキと回答を進める必要があります。
試験範囲
「商業簿記」と「工業簿記」の2つが試験範囲です。
参考書や過去問、想定問題集を最後まで一通りパラパラみるとイメージしやすいです
以下の記事にて詳細をまとめてますので参考にしてください。
勉強方法
私は「参考書」と「問題集」を用いて独学で合格をしました。もし、自分自身で独学で勉強しにくい場合はオンラインや授業、資格の塾を通うことも選択肢の1つだと思います。
経験を基に振り替えると、序盤(1か月)、中盤(1か月)、終盤(1か月)の計3か月で合格が可能だと思います。(もちろん頑張るか次第です)
はじめに「書籍」を準備する
独学で学習するためには書籍が必要です。商業簿記と工業簿記に分かれている書籍が大半です。商業簿記の教科書と問題集、工業簿記の教科書と問題集の計4冊を購入することが良いでしょう。また、書籍を購入すると本番を想定した模試もついている場合が多いので模試は購入しなくても大丈夫です。
お勧めの教科書を以下に記します。問題集も同じシリーズでありますので是非活用ください。
◇みんなが欲しかったシリーズ
学習開始序盤
まずは、簿記の基本である仕訳を徹底的に行います。
ここで大事なポイントは「商業簿記」と「工業簿記」をまんべんなく行うことです。割合としては商業簿記2、工業簿記1の割合です。
ありがちな学習方法は商業簿記を完璧に学習をしてから、工業簿記を学習したくなりますが以下のデメリットがあります。
- 商業簿記は途中で挫折しやすい
- いざ工業簿記を勉強しはじめると商業簿記の内容を途中で忘れる
私は工業簿記の勉強時、商業簿記の内容を忘れ、同じミスをしたりしました
2度目の勉強時はまんべんなく勉強するように心がけました
また、逆に工業簿記から勉強する手もありますが、参考書は商業簿記の知識をある程度習得している前提として書いてあるため、あまり効率よく勉強することが出来ません。
序盤では商業簿記と工業簿記の仕訳を2対1の割合で学習するようにしましょう。
学習開始中盤
中盤では、「商業簿記の第2問」「工業簿記の第4問の後半部分(仕訳以外)」の勉強を開始します。
ここで大事なのは、引き続き商業簿記と工業簿記を平行して学習し、仕訳も継続して2週目に入るようにしましょう。
しかし、問題になるのが勉強時間の確保です。
「商業簿記の第2問」「工業簿記の第4問の後半部分(仕訳以外)」「商業簿記の仕訳」「工業簿記の仕訳」を平行して行うにはそれなりの時間が必要です。フルタイムで勤務して勉強時間を確保することは難易度高めです。一方、むやみやたらに学習期間を延ばしても前に学習したことを忘れてしまいます。
土日に新しいこと多めに学習し、平日は朝に復習を中心に行うようにしました。
中盤はだらだらとやらないように、短期集中でやるようにしましょう!
短期合格は中盤の学習にかかっています
学習開始終盤
終盤では「商業簿記の第3問」「工業簿記の第5問」の勉強を開始します。
何度も解くというよりも、まずは1、2回解いて雰囲気を理解したら、一度、予想試験問題を通しで解いて、この時点で何割が取れているかを確認するようにしましょう。「商業簿記の第3問」「工業簿記の第5問」は中盤までの学習内容が定着していればある程度解けるはずです。
予想問題集は実際の試験よりも難しく作られていることが多いので、もし得点が低くてもこの段階では落ち込む必要はありません。
その後は、平日は商業簿記と工業簿記をそれぞれ全体的に繰り返し学習し、土日に過去問+復習を行うと自然に定着と得点率も上がると思います。
終盤では苦手分野の克服と試験慣れを意識して取り組むと良いでしょう。
最後に
学習範囲が広く、商業簿記2級を働きながら学習することは心が折れそうになります。
しかし、合格した後、実務に活かせるシーンが多いので取得して良いと感じました。
私は法人営業として働いてますが、仕事の幅が広がりかなり有用だったなと感じています。